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身トレは言葉で理解を


身トレはトレーニングの要点を言葉で理解することが重要です。

運動の教材は動画で伝えるのが良いと考えがちですが、これは大きな誤解です。ある運動の要点を視覚から感知し、同じことを行うのは至難の技です。

「見てわかる範囲」というのは、自分が出来ること、知っていることに限られ、経験と知識が無い領域はすっぽりと抜け落ちてしまうからです。

例えば、身トレでは水分子が運動エネルギーを隣の分子へと伝えていく特性を利用して、筋肉や血管といった軟部組織を傷付けずに骨に負荷を伝えます。これを動画だけで理解できるのは、その技を使える人に限られます。

「ニュートンのゆりかご」 身体中の水分子にもこの運動が起こる


運動を習得するプロセス

未経験の運動を習得するには

①言葉での理解があり、
②そこから動作のイメージを作り
③それを実行する

というプロセスが必要になります。

例えば皆さんがスキーのレッスンを受けるときに、コーチが「私みたいに滑ってきて!」と言い残して、一人で滑り降りてしまったら、どう感じるでしょうか?

皆さんは、こう言うのではありませんか?

「どこをどうすべきか、言葉で教えてほしい」
「全体の連続運動を見せられてもわからない、教えて欲しいのは部分・部分」
「大切な動作を止まって、ゆっくり練習させてほしい」

すなわち、

①言葉で説明を受け
②その動作をイメージする時間をつくり
③それを考えながら実行したい

ということであり、きちんと理解・実行しようとするほど、動画は無意味で、部分の解説が重要になってきます。

身トレはブラックボックス

身トレの場合、前述の水分子の他にも成長に必要となる様々な要素を「環境・負荷量・負荷種類・キーワード・フォーム」の五つのパーツに振り分けて構成してあります。

五つのパーツによって骨の成長を抑制する生理機能を解除し成長を起こさせる


振り分けることで、

①固定できる「環境・負荷量」は動作時に意識する必要が無く
②「キーワード」が「フォーム」と「負荷種類」を一体化させる機能を持ちますから
③実際のトレーニングは「フォームを覚えて、キーワードに沿って実施」という単純なものになっています。

また、「フォーム」にしても、運動経験が少ない人でも簡単にできるようになっています。

ところが、このボックスを開けてしまう(パーツを変えてしまう)と、これが全く機能しなくなりますし、そのまま長期間続けてしまうと私でも対処不能になります。違うパーツを取り入れてしまうと、開発した私でも内部で何が起こっているのかが把握できなくなるブラックボックスなのです。

誤った方法で長期間実施してしまった場合の対処方法は、トレーニングを休止し骨が反応する状態に戻るのを待つ以外にありません。休止期間は個人差が大きく、早い人で3ヶ月。長くなると1年以上かかります。

成長のための無難な選択

身トレは構想期間から数えれば20年以上をかけて今のかたちへと固まってきたものです。その間に様々なバリエーションを試してきましたが、今の方法以外に成長可能なものは無かったのです。

既に多くの人が身トレで成長しており一般性がある事は明確ですから、このパーツを変えないようにする事が最も無難な選択となります。

そして、違うパーツにならないように、「フォーム」と「キーワード」を言葉で把握することが重要です。

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